Knowledge for Well-being

自立活動指導力アッププログラム

自立活動の指導につながる学び

児童や生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すために、このプログラムでは、人間の「こころ」と「からだ」のしくみや関連性を基礎から深く理解し、実践的な指導に結びつく学びを提供します。自立活動の授業運営、指導計画に役立つ知識と技術を学修できます。
プログラムの特長、学修の進め方などを動画でわかりやすく説明していますのでご覧ください。

スクーリング授業紹介

対面スクーリング授業では、実習など対面でしか得られない体験を通して学びます。また、履修者同士の交流の場ともなっています。対面スクーリングは、科目ごとに主に週末を利用して連続した2日で行われます。

 

プログラムを修了すると、スキルの習得を証明するデジタル認証(Digital Credentials)「オープンバッジ」が授与されます。
オープンバッジは欧米を中心に多くの大学や資格認定団体、グローバルIT企業が発行しており、ブロックチェーン技術により偽造・改ざんが不可能な信頼性の高い証明書です。オープンバッジは電子履歴書、電子メールや電子名刺に記載できます。また、SNSで共有することも可能です。

代表的な科目例

生理学や解剖学などの医学・健康科学領域の科目

人間の基本的な生命活動の構造や働き、病気のしくみについて学修することができます。

科目名:「心身健康科学-こころとからだの健康科学」「ヒューマンー人間のこころとからだ」「からだの構造とはたらき」「運動のしくみ」「内臓の調整のしくみ」「アレルギーのしくみ」


心理学領域の科目

「こころ」のしくみや発達、病気について深く理解することが出来ます。

科目名:「脳とこころの関係」「こころの科学」「人間の発達とこころ」「人間行動の仕組みとこころ」「カウンセリングのすすめ」「ストレスと健康」「手当の科学」「チームワーク論」


特別支援教育に従事されている方を対象とした専門科目

心身の健康を支える基礎知識

心と体の相関についての基本的な理論とそれに基づいた実践方法を学び、特別支援教育における具体的な応用例も紹介する科目です。ZOOMをつかったオンライン形式の授業で、自宅のパソコンなどから視聴できるライブ授業形式で受講していただきます。

科目名:「教育と神経生理学」(オンラインスクーリング)


現場で活かせる指導技術

児童・生徒に最適な指導技術を学び、日常の教育現場で即実践できる技術を修得できます。これらの科目は、実践的なスキル修得をめざした科目となりますので、新宿にあるサテライトキャンパスで、土曜日、日曜日の週末に対面スクーリングの形式で開講されます。

科目名:「自立活動の指導の実際 入門編」「自立活動の指導の実際 基礎編」「自立活動の指導の実際 展開編」「自立活動の指導の実際 生活編」「知的障がいと自立活動の基礎」「知的障がいと自立活動の応用


自立活動の授業デザイン

学修した知識と技術を個々の児童・ 生徒の特性に応じて、授業に導入するコツを学ぶことができます。これらの科目は、ZOOMをつかったオンライン形式の授業で、自宅のパソコンなどから視聴できるライブ授業形式で受講していただきます。

科目名:「 障がいの実例に応じた授業プラン(肢体不自由・重度重複編)」「障がいの実例に応じた授業プラン(知的障がい編)


  • 下線のある科目はクリックでシラバスを確認できます。
    その他「シラバス検索・参照システム」で閲覧することができます。
  • 科目名と内容は変更の可能性があります。

「自立活動の指導の実際 入門編」の授業に参加して

斎藤 真絵子 先生
埼玉県立日高特別支援学校

仕事をしていて、日々指導の悩み、わからないことからの漠然とした不安があり、新しいうんどうを学びはじめました。新しいうんどうの講義の中では、日頃関わっている生徒たちの姿が思い出され、生徒たちの困り感の原因はここにあるのかもしれないと感じる瞬間がたくさんありました。学校へ戻り指導している中でも、西郷先生の言葉を思い出し、気づけたことや生徒の力になれたように感じたことがあります。また、そうしている中で、私自身学ぶ楽しさを感じる事ができ、仕事を続けられています。

「教育と神経生理学」の授業に参加して

中島 秀徳 先生
埼玉県立日高特別支援学校

「教育と神経生理学」を受講させていただき、日頃私が関わっている子供たちのなぜ?を理解するためのひとつの見方を学ぶことができました。触れただけ、または動かしただけでブルブルと動いてしまうのはなぜか?また、出すぎてしまっている反射/反応を抑制しつつ、高次の反射/反応を促通していく。ということについて、とても理解を深めることができました。西郷先生に教えていただいたことを大切にし、私の中で噛みくだき、整理した上で、校内で研修会を開いていきたいと考えています。本当に貴重な2日間でした。西郷先生に感謝申し上げます。

「自立活動の指導と実践 基礎編」の授業に参加して

田之上 健祐 先生
埼玉県立日高特別支援学校

「自立活動の指導と実践 基礎編」を受講しました。学部生の方々と共に実技を行う中で、新しいことを知れることはもちろん、日々の実践の中で疑問に感じていたことが明確になりました。これまで校内外の研修に参加することで得た知識や経験が有機的になり、明日から生徒たちに会えることがより一層楽しみになりました。これから教員を目指す方だけでなく、今、特別支援教育に関わる先生方とも一緒に学びたい講義です。ありがとうございました。がんばります!

「自立活動の指導の実際 基礎編」の授業に参加して

伴 真美 先生
岐阜県立岐阜清流高等特別支援学校

講義内容はさることながら、教員としての情熱に再び火をつけていただいたこと、本当に感謝しています。
「子どもを変えるのではなく、子どもが変わる。そのためには待たなくちゃいけない。それが人格陶冶つまり教育だ」
「信じてほしいのは子どもの変化」
「お母さんが言っている子供の小さな成長ってすごいことなんだ。それを感じ取れる先生でなきゃいけない。」
「いきあたりばったりの指導をしてないか。仮説をもって指導するから、失敗も成功もできて前に進める」
西郷先生が講義でおっしゃった言葉です。特別支援学校に勤務して16年目になりますが、学術的な裏付けをもってここまで言える人に現場では出会えませんでした。
講義を通して、知識のないまま子供と向き合っていた過去の自分への後悔と、教えていただいた知識や技術をもって子供に向き合える自信を同時に与えていただきました。

「自立活動の指導と実践 基礎編」の授業に参加して

中村 桃子 先生
埼玉県立日高特別支援学校

講義の中で、“子ども自身が自分で気づく・発見する”や“自分で意識し変えた時にだけその部位を使えるようになる”ということに共感しました。また、実技を行いましたが、自分の身体で体感することで、気づくことが多かったです。この二日間で学んだことを子どもたちに還元していきます。そして、学び続けていきたいと思います。ありがとうございました。

ウェルネススクールでスクーリング体験した方にも感想を聞きました!

  • 「自立活動指導力アップ入門講座(スクーリング体験)」受講者の声

    都立特別支援学校 W.A.様

     受講のきっかけは、職場で見かけたチラシでした。教員2年目で重度重複学級(知的)の担任をもち、自立活動とは何か手探りで考えてきた私にとって、本講座は有意義な学びの機会となりました。
     言葉だけ見聞きしたことがあった「新しいうんどう」について、その理念や特徴を初めて知りました。特に印象的であったことは、科学的な根拠をもつ教育であり、今後も変化し続ける取り組みであるという点です。効果的な指導を系統的に実施することができる理論に魅力を感じました。
     また、自立活動とは教育であるという前提を捉え直すことができました。「基本のうんどう」の実践の中で触れ合って感じた「一緒に」「待つ」「支える」といった感覚を忘れずに、児童と共に学び、成長していきたいと思いました。
     今回の研修では、先輩方の真摯な姿勢にも刺激を受けました。本講座の学びを実践に生かすとともに、教員を続ける限り学び続けたいと思います。

    埼玉県立日高特別支援学校 関口嘉仁様

      2日間の講座を受講させていただき教育とは何か、子どもへの向き合い方など教師としての基礎、基本となる考え方をお話しいただき、共感する部分や新たな視点に気づくことができました。また、実技を通して子どもへの触れ方や細やかな配慮など、オンラインでは体験できないことを実際に教えていただき貴重な経験となりました。

    講座を通じて西郷先生の教育に対する熱意にふれて、さらに学びを深めていきたいと改めて感じました。今回得ることのできた学びを日々の教育活動に活かしていきたいと考えます。2日間ありがとうございました。

    埼玉県立特別支援学校 斎藤真絵子様

     自立活動について学ぶために参加しましたが、教育そのものについても考えさせられる大変貴重な時間でした。日々の中で、教育とは何か、教育的な関わりとは、指導とは何かを考えながら過ごすことが少なくなってきたように思います。西郷先生の様々な言葉を聞いて、それらの大切な事を考えながら生徒と向き合っていくことが、今はとても楽しいです。
      心に残っていることのひとつとして、受容すること、待つこと、共感すること、導くことの大切さがあります。受容すること、待つこと、共感することについてはこれまでも大切に思ってきましたが、いつもできているかというとそうではないことがたくさんあることに気づきます。具体的な指導の中でも、考えながら日々過ごしていきたいと思います。導くということに関しては、教育科学の視点をこれからもっと学びたいと思っています。そして、生徒が自分らしく成長していくために、導ける教員でありたいです。

    静岡県立特別支援学校 N.N.様

     日々の自立活動の学習で「何かもっと良い方法はないだろうか」と考えていた折に、こちらの広告を見つけて参加しました。講義からの実技という流れでしたが、講義については自立活動についての教員としての基本的な考え方を言葉としてはっきり捉えられた事が大きな収穫と感じました。これから生徒と向き合うにあたって、どういう考え方をしていけばいいのかとても参考になりました。実技についても一つ一つ丁寧に何を目的としているのか、どんな動きをしているのか教えていただきとても参考になりました。特に実際に生徒側がどんな感触を受けるか体験できた事で、これから自分がやろうとしている事のイメージを持てました。もちろん教えて頂いた事が100%できるようになった訳ではありませんが、今後何を勉強していけばいいのか、そこが以前よりもはっきりできました。

    名古屋市立特別支援学校 K.M.様

     文科省が示す自立活動指導要領には、支援対象となる児童生徒のアセスメントを多角的に行うことの大切さが繰り返されますが、アセスメントバッテリーの例は示されていません。また、教師集団で自立活動の支援を進めるために、児童生徒の自立活動の課題について、共通理解をはかる大切さも強調されています。
    一方で、教員は学校の研修で教科指導について学ぶことはあっても、教育心理学や解剖生理学について学ぶ機会は極端に少ないと実感しています。児童生徒の自立活動の課題について共通理解をはかるための、教員間での「共通言語」が不足している感覚があります。
    西郷先生の授業を受けて、そんな現状でも、教育心理学や解剖生理学の知識をもとに、教員間で児童生徒の共通理解をはかると言う、指導支援の道筋が見えました。困難があっても、この道を歩き続ける事が私の目標であり、子どもも大人も笑顔になれる支援の在り方を実現することが、私の夢でもあります。
      この度は、ご指導ありがとうございました。

    都立特別支援学校 I.I.様

     日々の指導の中で、本当にこれで良いのか、子供のためになっているのかという不安が常にあり、今回の講座を受講しました。講座を受ける中で、教員の役割をしっかりと認識しながら、外部専門家と手を取り合い自立活動を行っていく必要性を強く感じました。実技では、自分の身体で揺れなどの動きを感じることで、一つ一つのポイントの大切さに気づくことができました。手の位置や角度、力加減でこんなにも違いがあるのかと驚くことばかりで、子供たちと日々関わっている今だからこそ学ぶ必要性があるのだと改めて感じました。今回学んだことを明日からしっかりと活かしていきたいと思います。2日間ありがとうございました。

2025年度前期開講スクーリング日程

近日公開予定。しばらくお待ちください。

推薦の先生の声

西郷 建彦 先生
博士(心身健康科学)
横浜市立中村特別支援学校ほか 教諭歴38年
専門領域:特別支援教育(自立活動/肢体不自由・重度重複障害)

現場で活躍する多くの先生方に、心身健康科学を学んでいただきたいと思います。このプログラムを受講すれば、児童や生徒一人ひとりのニーズを深く理解し、具体的な支援策を考えることができます。自立活動の授業運営にも自信を持って取り組むことができるでしょう。

川端 陽子 先生
修士(心身健康科学)
埼玉県越谷特別支援学校ほか 教諭歴39年
専門領域:担任・自立活動・肢体不自由・知的障害など担当

心身健康科学の知識は、児童や生徒に向き合い、目標や指導計画を立てることに大いにプラスになる学びです。特に、最新のこころとからだの仕組みや機能に関する知見をオンラインで学べることは、時間や場所にとらわれず、自分のペースで学習を進められる大きな魅力です。忙しい先生方にとって、基礎から応用までをカバーするこのプログラムは非常におすすめです!

永戸 健史 先生
兵庫県西宮市立 西宮支援学校

自立活動を指導する上で悩むのは、方法よりも内容ではないでしょうか。この講座では心身相関を科学的に学び、その理論を教育的指導に活かす具体的な方法を提供されることでしょう。今、何を、なぜするのかを学べる唯一無二の講座です。

於保 裕希 先生
神奈川県立 茅ケ崎支援学校

子どもたちの見せる表現や行動を考えるときに、氷山モデルに例えられることがよくあります。このプログラムでは、心と体の相関を中心に据えて水面下である″子どもの内面″を推し量り、水面上である″子どもの表現や行動の理由″を紐解いていくためのエッセンスを科学的、体系的に学ぶことができます。子どもたちの″なぜ?″に根拠を持って向き合いたい方におすすめです。

矢島 悟 先生 
長野県伊那養護学校 自立活動担当

各教科の内容は、指導要領に示されてメニュー表がある状態ですが、自立活動は、必要な要素が示されているだけです。食材から選び、メニューを一から作成するようなもので、非常に専門性が求められます。本講座では、誰もが自立活動のメニューともいえる具体的な指導方法を身につけることができます。

N.Y先生 
兵庫県特別支援学校教諭・特別支援教育士(S.E.N.S)・公認心理師

自立活動は特別支援教育の土台・中核となる指導であるにも関わらず、いざ授業で何をどうしていいかわからないという経験のある方は少なくないのではないでしょうか?この講座では、科学的根拠に基づいた理論を中心に、具体的・実践的な自立活動を学ぶことができます。「もっと早く知っていれば…」受講後にはきっとそんな風に感じていただけると思います。

履修モデル

3年次編入学〜じっくり学修プラン

3年次
(33単位)
前期
人間総合科学大学でのマナビ(N)、ヒューマンー人間のこころとからだ(N)、ヒューマンーいのちと健康の関係(N)、ヒューマンー環境・社会といのちのつながり(N)、ヒューマンー未来社会の幸福(T)、自立活動の指導の実際 入門編(S)自立活動の指導の実際 基礎編(S)知的障がいと自立活動の基礎(S)、からだの構造とはたらき(T)(N)、運動のしくみ(T)(N)、こころの科学(T)
後期心身健康科学-こころとからだの健康科学(T)(N)、心身健康科学-いのちの運用論(T)、自立活動の指導の実際 展開編(S)知的障がいと自立活動の応用(S)、脳とこころの関係(T)(N)、人間の発達とこころ(T)(N)、内臓の調整のしくみ(T)(N)
4年次
(29単位)
前期

教育と神経生理学(S)、人間行動の仕組みとこころ(N)、コミュニケーションのコツ(T)、ストレスと健康(N)、アレルギーのしくみ(T)、いのちの倫理(T)、総合演習Ⅰ

後期障がいの実例に応じた授業プラン(肢体不自由・重度重複編)(S)障がいの実例に応じた授業プラン(知的障がい編)(S)、カウンセリングのすすめ(T)、手当の科学(T)、チームワーク論(T)(N)、総合演習Ⅱ

 

4年次編入学〜スピード学修プラン

4年次
(33単位)
前期
人間総合科学大学でのマナビ(N)、ヒューマンー人間のこころとからだ(N)、ヒューマンーいのちと健康の関係(N)、ヒューマンー環境・社会といのちのつながり(N)、ヒューマンー未来社会の幸福(T)、自立活動の指導の実際 入門編(S)自立活動の指導の実際 基礎編(S)知的障がいと自立活動の基礎(S)教育と神経生理学(S)、からだの構造とはたらき(T)(N)、運動のしくみ(T)、総合演習Ⅰ
後期心身健康科学-こころとからだの健康科学(N)(T)、心身健康科学-いのちの運用論(T)、自立活動の指導の実際 展開編(S)知的障がいと自立活動の応用(S)、脳とこころの関係(N)、障がいの実例に応じた授業プラン(肢体不自由・重度重複編)(S)障がいの実例に応じた授業プラン(知的障がい編)(S)、総合演習Ⅱ
  • 下線のある科目はクリックでシラバスを確認できます。
    その他「シラバス検索・参照システム」で閲覧することができます。
  • 科目名と内容は変更の可能性があります。

入学案内

募集要項をご確認の上、インターネットにて出願後、必要書類を郵送してください。
WEB出願時、プログラムの選択は必要ございません。入試区分では3年次編入学または4年次編入学を選択してください。

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