Knowledge for Well-being
学長メッセージ
共に生きる、よりよく生きる
Knowledge for well-being(よりよく生きるための知恵)」の創出を
今、私たちの社会は、さらなる経済の発展、人やモノの移動のボ-ダレス化、そしてAI時代に向けての第4次とも呼ばれる技術革命に向かっています。その真っ只中で私たちは、豊かな生活を享受し、健康の水準も昔に比べはるかに向上しています。一方、日本では少子高齢社会の到来による深刻な人口減少や、24時間社会が招いた生活習慣病あるいは「こころ」の病に悩む人が急増しています。また食品の安全問題や新興・再興感染症の発生など人々の健康を脅かす多様なリスクも生まれています。
本学は、人間とは何か、生命とは何か、健康とは何かという、人間の本質を探究するための「人間総合科学」を体型化して、人間の全体像を「こころ」「からだ」「環境・社会」の3側面から総合的・系統的にとらえることを全学共通の教育理念としています。
心身健康科学科は、2000年の大学創設時に開設された通信教育課程の学科です。この心身健康科学科には、医療系を中心に様々な仕事を持つ、多くの社会人が学んでいます。そして、本学で学ぶ学生さんは、仕事をしながら「学ぶ」「知る」 という行為への強い動機を持っています。この動機こそ、実は、私たちのDNAに刻まれた、人間らしく生きようとする意思から発せられるエネルギーにほかなりません。皆さんの、よりよく生きようとする意思を本学科で満足させてください。
久住 眞理
学校法人 早稲田医療学園 理事長人間総合科学大学 学長
医学博士・臨床心理学修士