修了生の声
修了生の声(修士課程)
通信制でありながら先生方や学友を身近に感じ、人との繋がりの大切さを感じる2年間でした。
心身健康科学専攻 修士課程 健康情報マネジメント養成プログラム
髙岡 克宜さん(2024年3月修了)
私が進学を決意した当初は、新型コロナウイルス感染症が未だ猛威を奮っており、日々のストレスから人々の「こころ」と「からだ」の健康状態の悪化を目の当たりにしていました。私は理学療法士であり医療従事者ですが、日頃から「こころ」と「からだ」の両側面からのアプローチの必要性を感じており、リハビリテーション専門職を対象に職業性ストレスとネット活用状況の関連について調査研究を実施しました。
スクーリングの多くはオンラインで行われ、先生方の専門領域からみる心身相関の考え方に加え、学友とのディスカッションは心身健康科学の視野を広げるきっかけとなりました。研究活動においてデータを解析する際には指導教員の先生のきめ細かな指導もあり、特に修士論文を完成させる過程で行き詰まった際に心の支えとなったのは、年齢も職業も背景も異なる海外や全国各地にいる学友の存在でした。通信制でありながら通学している錯覚を起こすほど、先生方や学友を身近に感じ、人との繋がりの大切さを感じ、本当にかけがえのない出会いと経験を得られた2年間でした。大学院進学を悩まれている方は是非チャレンジして下さい。きっと素晴らしい時間が待っています。
大学院では看護学生を対象として達成動機と心身の相関について研究しました。
心身健康科学専攻 修士課程 一般履修プログラム
小林 明美さん(2023年3月修了)
私は人間総合科学大学3年次(看護教員養成コース)に編入後、4年次に進級しました。この時作成した、学士論文のテーマをさらに深く探求したいと考え、大学院の門をたたきました。
修士課程では、「動機」について着目した学士論文を土台として量的研究を行いました。テーマが同じでも視点や研究方法を変えることで新たな知見を導き出せることを学びました。現在はその学びを少しでも実践で活かしていけるよう微力ながら努力しています。また私は、心身健康科学という学問に足を踏み入れてから4年が経過しますが、その時期ごとに見えている景色が異なり、改めて学問の奥深さを実感しています。
通信制大学院での学習は、成人教育学の主体的に学ぶという方法にマッチしています。そして、仕事や子育て等を並行しながら、自ら時間調整をして学ぶことが出来ます。壁にぶつかることもありますが、先生方の手厚いサポートや学生同士のつながりもあるため、乗り越えていくことは可能だと思います。
心身健康科学という学問領域はとても幅広く、研究テーマは無限大です。ぜひ自分にとって興味・関心の持てるテーマがあるなら、この大学院で学び、成果として形にすることをお勧めします。
学び続けることの楽しさ、重要性を教て頂いた先生方、学友との出会いに感謝しかありません。
心身健康科学専攻 修士課程 一般履修プログラム
長家 由美子さん(2023年3月修了)
私は看護教育に携わる中で、対象となる人をもっと知りたいという探求心から仕事をしながら学べる本学の大学院に入学しました。仕事や家庭との両立は大変なこともありましたが、それを支えてくれる先生方の丁寧なご指導、学友との深い繋がりがありました。様々な年齢、社会背景が違う学友とのディスカッションでは多くの視点に気づかされ、自身の学びを広げることができました。
私はタッチングが心身に及ぼす影響についての研究を行いましたが、ケアが人の「こころ」と「からだ」にどのように影響し反応が起こるのか、これまでの看護学の視点に科学の視点を繫げ、深く考えることができたのは本学の学修があったからだと考えます。一つの学問体系にとどまらず、学際横断的な考え方はこれからの学びに必要な形であると言えます。
人生100年時代を迎える今、学ぶことに早い、遅いはありません。リカレントやリスキリングは自身の思考や知識を深め、人生を豊かに過ごすために大切なことだと考えます。それを実践するには本学は最適な先生方と講義内容が備わっています。是非、多くの方に心身健康科学について触れて欲しいと思います。
人間総合科学大学大学院だからこそ出来ること
心身健康科学専攻 修士課程 健康情報マネジメント養成プログラム
栁 久美子さん(2023年3月修了)
終末期の意思決定の事を研究したいと思いこの大学院に入学しました。通信制では院生同士の意見交換は大丈夫なのか等色々不安が有りましたが、全くその不安は必要ない環境でした。むしろ課題に対しての意見交換はとても活発で、判らない点を教え合い、疑問に対して意見交換し、時に最初は納得できない事も議論を経て理解できる様にお互いに意見を言い合ったりしました。通信制では自分の空き時間を有効に活用することができ、生活がとても充実しています。この専攻は色々な方面で活躍されている方の集まりで、医療だけの世界にいた私では出来ない事を掘り下げ学べた事が、何より良かったです。後半になり研究がもう仕上げられないのではないかと、何度も何度も落ち込みました。そんな中、先生達の温かい言葉の中の鋭い視点、同期の研究に対してお互いに高め合う交流の中で、最後まで乗り越える事が出来ました。
終末期の研究は「こころ」「からだ」「環境・社会」そのどれもが絡み合うものです。この大学院だからこそ良い研究の入り口に今立ち、看護師としてだけでなく、人としての私の夢『生きて良かったと思える人が一人でも多くしたい』を実現する為にこの専攻を選んだ事は間違いではなかったです。
関節リウマチ患者様の心身と病態の関係性について研究をしました。
心身健康科学専攻 修士課程 一般履修プログラム
冨田 晋太郎さん(2022年3月修了)
私は、関節リウマチに興味があり、日本リウマチ財団に登録される理学療法士として勤務している中、自身の治療技術を見つめ直すことや、外部への発表の重要性に気が付き、研究をしたいと強く思いました。
関節リウマチは心身症の一つと言われ、「心」と「体」が疾患の状態に大きく関わってきます。特に症状が悪化すれば薬の量を増やす現代医療では、副作用から満足な治療を行えない患者様が存在しています。このよう増薬ができず、状態が悪化する患者様に対して、「心」や「体」から状態を改善させたいと強く思い、この研究分野が行える学部を調査した所、人間総合大学大学院・心身健康科学専攻が合致し、 通信で学べ、仕事との両立が可能な為、志願致しました。
入学してからは、関節リウマチ患者様の心身と病態の関係性について、研究させて頂きました。先生方からは、私の研究の細部まで他分野の方でも伝わるように熱心にご指導頂きました。
また、私をはじめ、同期生は幅広い年齢層が在籍しておりました。大学院の強みである働きながら学業を両立できる通信制だからこそ、研究したい分野を深く学ぶことができたのだと思います。
「一歩一歩進めていけば、必ず完成 にまでたどり着ける」と見守 ってくれた先生 には感謝 しかありません。
心身健康科学専攻 修士課程 一般履修プログラム
野上 真央さん(2021年3月修了)
学修や研究をしたいと思った時、是非本 学の先生方の話を聞いてみてください。年齢や職種、学修への不安等は、学びたいと思う強い気持ちがあれば乗り越えられると思います。何よりも本学にはその気持ちをサポートしてくれる、素晴らしい先生方が在籍しています。
心身健康科 学という新しい学問領 域を指導している先生方のこころとからだに対する考えや思いを聞いてほしいです。私は今まで自分が思っていた「こころ」「からだ」がどんなに狭い範囲でしか見えてなかったのかショックを受けました。それと同時に、こんなに素晴らしい話を聞けるのか、と先生方の話を聞く度に感銘を受けました。是非、入学を検討している皆様にもこの気持ちを感じていただきたいです。
在学中は学生同士のつながりはほぼ無いと思っていましたが、通信制だからこその協力の形があり、助け合いのこころを教えてもらいました。様々な職種の方がいるので、1つの考えで結論に至るのではなく、それぞれの見解や意見が聞けます。また、視野も広がり、ディスカッションも盛り上がります。普段の生活では接点のない職種の方たちと一緒に勉強ができ、出会いに感謝す るとともに、本学に入学して本当に良かったと 思うばかりです。
学ぶことの楽しさを味わえ、成長に導いてくれる環境がある大学院
心身健康科学専攻 修士課程 健康情報マネジメント養成プログラム
吉岡 千代子さん(2021年3月修了)
人生100年時代の今、間もなく70歳を迎える私は、この先の時間をどのように生きればよいのかを考えるようになりました。その背景には、学部卒業後に取り組んできた高齢者の地域活動を通して、様々な人生経験を持ちながらも、今なお生き方を模索している高齢者が多くいることを知ったことが理由の一つでした。
この方たちとの活動を通して、加齢に伴う身体機能の低下は抗うことはできませんが、こころや社会性までも薄れていく状況は改善できるように思えて、更に深く高齢期の生き方を見つめたいと考えるようになりました。そんな時、大学から「健康情報マネージメントリーダー養成コース」の案内が届き、進学はこのコースに興味を持ったことがきっかけでした。そして、願書提出時には、地域活動コーディネーターとしてその成果をまとめたいと考えるようになり入学試験に臨みました。
本校では、様々な専門分野の科目を学ぶことができます。特に、心身相関の考え方を軸にした学修は、習得後の人生を豊かにできると実感しています。更に、生活の場で役立つ情報処理技術を身につけることができ、これから(未来)の学問領域を先生方と共に楽しく学べる場だと思います。指導教員の先生だけではなく、研究内容に応じた全ての先生に学修をバックアップしていただける環境や、全国トップクラスの修了率も魅力的でした。
修了生の声(博士後期課程)
様々な分野で活躍する学友と共に学びながら心身相関について探求することの楽しさを知って
心身健康科学専攻 博士後期課程
柴 ひとみさん(2024年3月修了)
私は、理学療法士として病院や訪問リハビリの仕事を経て、16年前から教育現場で働いています。後進の育成と共に、立ったり、歩いたり、走ったりする時に上手にバランスを取りながら動作を遂行する足部に興味を持ち、研究を進めてきました。そのような中、身体の仕組みだけでなく、こころとからだの関係性について学びたいと思い、本学に進学することを決めました。
入学後は、様々な分野で活躍している学友たちと切磋琢磨しながら、各々の研究内容に対して意見交換を重ねることで研究を進めてきました。また、心身健康科学特殊演習の科目の中で、研究者として活躍されている諸先生方から様々なご助言を頂くことで、新たな視点に気付くことができました。データを取り終えた後の統計解析に苦労し、何度も心折れる場面がありましたが、指導教員の先生のご助言や励ましの言葉を頂くことで研究論文としてまとめることができました。卒業までに7年を要しましたが、今ではこの年月も私にとって必要な時間であったと思っています。今後は、本学での学びを糧にし、社会に還元できるよう取り組んでいきたいと思います。
教員であり、かつ大学院の学生でもあった貴重な時間を経験して
心身健康科学専攻 博士後期課程
田中 弘子さん(2023年3月修了)
私は看護学科の教員をしながら、長い年月をかけ研究を続けて参りました。大学教員という仕事も急に決まり、かつ初めてであり、戸惑う毎日でした。何もわからずにいた私に「研究者になるんだからこそ大学院で学びなさい」と、故 久住武先生が背中を押してくださいました。しかし、その道のりはあまりにも過酷で後悔と挫折の繰り返しでした。
そして、まさかの3年生になってテーマ変更を行い1からのスタートになりました。それでもこんな私に暖かく寄り添い続け、一緒に歩んでくださった先生方のおかげでここまで来ることができました。「研究は少しずつでも手を止めずに毎日コツコツと」と、何度となく言葉をかけてくださったおかげで、コロナ禍でも毎週日曜日を中心にズーム面接を継続することができ、本業の仕事に支障なく両立することができました。
この経験を今度は学生指導に活かすとともに、社会貢献としても活用できればと思っています。
まだスタートラインに立っただけであり、今後も精進していきたいと思います。
日本の小・中・高・特別支援学校に所属する教員の職業性ストレスに関する研究を、テーマとして取り組みました
心身健康科学専攻 博士後期課程
美濃 陽介さん(2022年3月修了)
私は、看護学部、福祉専攻科の教員として、人の健康について学生とともに向き合ってきました。現代日本は、平均寿命からみる「量」としての長寿社会を達成し、世界が経験したことがない超高齢化社会を迎え、人々が生活の質をいかに高め、よりよく生きるかを追及していく時代となりました。
このような現代において、人間をこころ・からだ・文化の面から追及し、学際的に総合して科学的に探究する心身健康科学という学問は、今後より求められその重要性は増していくと考えています。
そこで、心身健康科学という学問を学び、探求、研究を深めることによって、人々の健康を支える看護師の養成にも還元できると考え、本学大学院に進学いたしました。大学院では、修士課程から博士後期課程まで日本の小・中・高・特別支援学校に所属する教員の職業性ストレスに関する研究を、テーマとして取り組んできました。テーマは、自身が公立高等学校で教諭として勤務していた際の経験がキッカケとなっています。
指導教員の先生からは、研究仮説を明確にし、緻密な研究計画の立案、調査から得られた結果の意味、解釈など、私が研究を進めていくべきで達成していく課題を明確に示していただき、一つひとつ達成できるように丁寧なサポートを頂きました 。これらの研究を今後も、大学教員の指導に生かしていきたいと思います。
過去の修士論文及び特定課題研究報告書
過去の修士論文及び特定課題研究報告書のタイトルの一部です。
- ヘルスリテラシー概念の心身健康科学における位置づけの考察 (特定課題)
- 女性看護師の月経随伴症状と職業継続意思の関係
- 高齢者介護施設における介護職員のストレス反応と職務満足の関連性 (特定課題)
- 高齢者の安全運転寿命延伸に関する諸要因
- 訪問看護ステーションの経営意欲に関する実態ならびに関連事項
- 短時間睡眠と疾病発症リスクとの関連 -エビデンスに基づくリスク評価-(特定課題)
- 胸部前面の筋に対するストレッチングが背部の感覚・身体イメージとリラクセーションに及ぼす影響
- 高校生の親の子育ての悩みと心身の健康状態
- 患者および家族介護者の食事療法に対する負担感 (特定課題)
- 認知症ケア従事者がBPSDの緩和につながる有効な声かけを見い出すプロセスの研究
- 看護実習における達成感に影響を及ぼす要因
- 精神的作業負荷が立位時の体幹振戦に及ぼす影響 ー心身健康科学の視点からの検証ー
- 情動画像を使った部分痕跡条件づけに対する呼吸調節の影響
- 腹腔鏡下胃スリーブ状切除術を受けた高度肥満症患者の食行動に関する研究
- 看護学生の実習ストレスと情動知能との関係
- 幼児の生活習慣と朝の排便の関連の検討-保護者の関わりに着目して-
- 鍉鍼治療による抑うつ感軽減効果についての研究 〜心身健康科学の視点から〜
- 通信制大学院で学ぶ社会人の学修継続と心身の健康
- 看護師のストレスに対するスヌーズレン活用の効果に関する検証
- 音響環境が感情や身体反応時間に与える影響 ―棒反応時間・心拍を指標としての検討―
- 教育現場における発達障害児支援~ストレスによる問題行動に着目して~ (特定課題)
- 医療療養病棟で働く看護師の現状と課題 (特定課題)
- 家族介護の介護負担感と自己効力感に関する調査―介護教室に参加した家族介護者への支援を考える―
- 臨床検査技師の疾病観についての研究~心身健康科学の視点から~
- 高齢者にとっての生きがい-施設入居者の生きがいに関する考察―
- 絵本からみた「いのちの教育」
- 在宅看取りを経験した女性配偶者の心身健康についての研究
- 看護師の離職要因及び継続要因の検討
- 看護学生の高齢者への共感に関する自己評価-高齢者施設実習での対話の振り返りから-
- 健診施設受診者の生活習慣と抑うつ性自己評価尺度の関連の検討
- 看護師の社会的動機と心身健康感および生活習慣との関連
- 日本の精神障害者に対する現在の精神医療体制~精神障害者のWell-being(よりよく生きるため)を支える看護の役割~
- 肥満腎移植患者の不安状況と運動機能
- 慢性睡眠不足状態と気質の関連について-慢性睡眠不足改善のアプローチのために-
- 小規模企業におけるメンタルヘルス対策の一助として新しく開発されたコンケアの基礎資料の解析
- 禁煙におけるストレスコーピングの活用と解析
- 大学野球選手のスポーツ障害・外傷による身体の回復と心理的影響
- 大学生の精神的健康度と起立時の心拍変動からみた自律神経反応との関係
- 日本人の心身健康と嗜好品との関係―嗜好品効果測定尺度の作成と信頼性の検討―
- 産褥早期における母親役割獲得過程と妊娠末期から産褥3日目までのオキシトシン値との関連
- 理学療法臨床実習における学生の負担(ストレス)の調査
- 顔表情の感情認知に及ぼす受け手の気分や感情の影響-JBCSSによる比較検討から-
- 精神科看護師の患者への感情のあり方と仕事への充実感との関連の検討
- 看護師が仕事で承認を受けることと心身の健康との関連
- 運動習慣の有無がストレス負荷課題による心臓自律神経反応に及ぼす影響の検討-日常のストレスとの関連も含めて-
- 血流制限下トレーニングが心身に及ぼす影響
- 看護職及び看護学生におけるSense of Coherence と健康習慣行動との関連