ヘルスフードサイエンス学科企業連携
企業連携・インターンシップ
生産や流通の現場に足を運んで視察をしたり、企業から講師を招き食品開発についての講義を開く機会を多数用意しています。
また、自治体や企業とコラボレーションし、実際に商品開発を行い、企画やパッケージデザインなども学びます。国内外のコンテストに積極的に参加したりと、実践的な力を身につけます。
学外オピニオンリーダーからのメッセージ
授業やインターンシップ、産官学連携などでお世話になっている食産業で活躍する方々にお話を聞きました。
株式会社ロッテ
中央研究所 佐伯 洋二 先生
キシリトールガムの開発者から学ぶ「機能性食品学」の授業
■口腔ケアの常識となったキシリトールガム
約40年前までは、チューインガムは虫歯の原因になるとして子供には与えたくない食品とされていました。キシリトールは、砂糖と同程度の甘さを示す甘味料ですが、砂糖のように虫歯の原因にはなりません。このキシリトールと海藻抽出物フノランを組み合わせ、再石灰化促進効果(溶けだした歯のミネラルを再度歯に結晶化させる効果)を明らかとし、チューインガムに配合、“歯を丈夫で健康に保つ”特定保健用食品〔トクホ〕取得に至りました。現在では、口腔ケアの機能性食品として、このキシリトールガムが利用されています。“トクホ”キシリトールガムの開発秘話についても、本講義の中でお話します。
■機能性食品の可能性と授業のポイント
古代ギリシャで医学の父と呼ばれるヒポクラテスの言葉に 『汝の食を薬とし、汝の薬を食とせよ』とあります。そもそも食品の中には、薬と同じ機能性を有するものがあります。機能性食品とは、食材の持つ機能性成分を抽出し、食品にその成分を付加することにより機能性を強化する食品のことです。特定保健用食品“トクホ”などの機能性食品は、“Functional food”として、世界に先駆け提唱されました。 「機能性食品学」の授業では、「未病」とは何か、「腸内環境」、「免疫」の仕組み、「メタボリックシンドローム」、「虫歯・歯周病」、「骨粗鬆症」、「アレルギー」、「アルツハイマー」、「ストレス」などの発症機序、その機能性素材について解説します。また これらの基礎知識を基に、実際にアクティブラーニングにおいて機能性食品を創作シュミレーションし、機能性食品の開発力を身に付けます。
■ヘルスフードサイエンス学科で学びたい高校生にメッセージ
食品会社では、食品の付加価値の一つとして、特定保健用食品や機能性表示食品などの機能性食品の開発に取り組んでいます。機能性食品を理解・習得し、新規機能性食品の開発力を身に付けて下さい。
株式会社RDサポート
代表取締役 大澤 裕樹 様
栄養の基礎知識のある人材はこれからの日本にとって重要となる
■食のビジネスの将来像と可能性
高齢化社会に伴い増え続けている医療費や介護給付費の軽減のため、健康寿命を延ばすことが必要となってきます。予防対策を行った場合、2034年60歳以上の医療費・介護費はフレイル・認知症3.2兆円、生活習慣病750億円もの削減につながるとの試算も出ています。その予防領域を支える人材として、栄養の基礎知識のある人材は非常に重要となると思います。
■食のビジネスが活かされている様々な領域
商品に健康効果を表示できる制度として、2015年4月機能性表示食品制度がスタートしましたが、これが今非常にマーケットを動かしています。特定保健用食品と比較し、中小企業も参入しやすく、市場規模は3,000億円を超えています。機能性表示食品には加工食品や生鮮野菜など美味しさを追求した食品も多く、これらを開発するが企業ますます成長し、ヘルスフードサイエンス学科を卒業する学生にとってもこういった企業が活躍の場となると考えています。
■ヘルスフードサイエンス学科で学びたい高校生にメッセージ
ヘルスフード、ウェルネスフードの領域は今後市場が拡大していく中で、ヘルスフードサイエンス学科の卒業生が活躍できるフィールドはたくさんあると思います。 今からどこで自分がキャリアを積んでいきたいかビジョンを描いておくことが大切です。いろいろなところから情報を収集できるよう、なるべくアンテナを立て、インプットを増やし、自分のキャリアのビジョンのイメージを膨らましておきましょう。
他、インターンシップや授業でご協力いただいている企業
山崎製パン株式会社、株式会社明治、味の素株式会社、守山乳業株式会社、花王株式会社、東洋水産株式会社、株式会社金子製作所、株式会社デリモ、株式会社ボンドール、株式会社岩崎食品工業、株式会社中央食品、株式会社吉野家ホールディングス、デリカフーズ株式会社、太陽化学株式会社、東洋ライス株式会社、笛木醤油株式会社、株式会社LEOC、ジャパンウェルネス株式会社、日本栄養給食協会、さいたま商工会議所、蓮田市商工会、埼玉県物産観光協会 他
- 下記は予定であり、変更の可能性があります。