Knowledge for Well-being

教員一覧

岩﨑 有希

助教

岩﨑 有希 (いわさき ゆき)

担当科目

  • 栄養分析学実験
  • 食品学実験Ⅰ

メッセージ

授業では、食べ物の中の栄養素が身体の中でどのように消化し吸収されて自分の血肉となって利用されていくのか等基本的な代謝のメカニズムを学ぶとともに、生体内の栄養素は相互的に関連し合い存在する様子、栄養評価の方法等も学習します。
これらを知識とすることで、巷に蔓延する栄養や健康に関する正しいのか誤っているのかわからない情報を科学的根拠に基づいて正しく判断できる基盤を養うことができます。
それに加え、健康の維持・増進、疾病予防に有益な知識となり、それだけでなく、疾病を発症しても栄養素は必要になるわけですから、病気を広く理解する手助けにもなります。知識はいくらあっても邪魔にはなりません。1つのことから多くの情報を読み取れる、そんな栄養士になることを願っています。

教育に対する考え・学生さんに期待すること

 管理栄養士は栄養士法でも定められているように、傷病者に対する必要な栄養の知識・技術の習得が求められる職業です。傷病者の栄養状態の改善を目指すには、まず「健康なヒト」である健常人の身体状態への理解が重要であり、疾病等問題点の本質を見抜くための基盤となります。
 ヒトの身体は、私たちにとってとても身近ですが、しかしまだ解明できていない部分が多く残っているのが現状です。悪いことばかりではなく、時にそれが「奇跡」となって現れることもあります。
 ヒトの身体の中や機能は、実体を目で見ることは難しいです。それでも、目には見えない世界にまで想像力を膨らませ、様々な景色をココロでみて、みなさんの真っ白なキャンパスに思い描きながら、自分たちの身体と食とのつながりを日々の生活の中で細胞レベルで感じながら学ぶことが大切です。マクロな視点とミクロな視点を合わせ持ち、広い視野で物事を判断・評価できる人になってほしいと願っています。

教育方法に関して大切にしていること

 実験授業をはじめとしたグループワークでは、特に、本学のディプロマ・ポリシー「現実社会をよりよく生きるための洞察力、共感力、創造性、表現力、自己教育力、豊かな人間性」等の向上を目指して、友人と楽しみながら物事を進める中で、各々が自分自身と異なる個々の考え方や意見、性質を受け入れ、理解し、尊重し合える環境づくりを心掛けています。日々の小さな意識の積み重ねにより、卒業時には「多職種の人々と円滑な連携(健康栄養学科ディプロマ・ポリシーより)」を図れる管理栄養士になっていかれることを期待しています。

学生さんからの評価に対して

 実験授業においては、個々の危機意識が異なる中でもコロナウィルス感染対策がしっかり行っていたことを評価する記述が多く、安心して実験が進められる環境を整えることができ良かったと思います。「栄養生理化学」の授業内アンケートでは、授業内容が近い将来どのように必要になるのか考える機会となり、問題意識を持って学習に取り組めたという趣旨の自由記述を複数人からいただいています。
 一方で授業力の向上を目指し、授業の流れや授業の組み立て・展開、音声等が明確でわかりやすいよう工夫し、もっと伝わりやすい授業を目指して参ります。

その他

興味・関心がある: 猫、不思議なもの、綺麗なもの、 恩田陸さん、小松美羽さん

ティーチングポートフォリオ

主な経歴

  • 人間総合科学大学 助手

学歴

聖徳大学大学院人間栄養学研究科博士後期課程修了 博士(栄養学)

論文・学会発表・著書・メディア

【論文】

エライジン酸によるアディポネクチン発現抑制作用. 岩﨑有希、横山嘉子、久保宏隆、白石弘美、加納和孝 日本臨床栄養学会雑誌 37(1) 2015

エライジン酸によるマクロファージの食作用の亢進. 岩﨑有希、横山嘉子、久保宏隆、白石弘美、加納和孝 日本臨床栄養学会雑誌 37(1) 2015

トランス脂肪酸の摂取と疾病. 横山嘉子, 斉藤楓, 岩崎有希, 白石弘美 New Diet Therapy 33(4) 84 - 89 2018年

乳清中のLPS/TLR4シグナル抑制分子の検索:横山 嘉子、藤原 しのぶ、岩崎 有希、白石 弘美、加納 和孝  聖徳大学研究紀要 第30号77-83(2019)

【著書】

  • 『カレント 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち』志村二三夫 石田均 編著 岩﨑有希 梅垣敬三 加納和孝 川野仁 川村堅 木戸康博 合田敏尚 布木和夫著(2016)

所属学会

日本脂質栄養学会、日本臨床栄養協会、日本生化学会、日本栄養改善学会、日本栄養・食糧学会

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