玉木　雅子（たまき　まさこ）

担当科目

ヘルスフードサイエンス研究Ⅰ・Ⅱ

メッセージ

食品学は、私たちの生活に密着した身近な科学です。食品学を学ぶことで、日々の疑問が解消されたり、普段何気なく経験している現象を科学的に説明できて感動したり、「あ！そうか！！」と発見したり、それをきっかけに想像力を膨らませたりすることも多いと思います。なにしろ身近な食品の科学ですから、身に付いた知識はすぐに誰かに共有することができ、コミュニケーションのきっかけづくりにもなります。まずは興味をもって楽しく学びましょう。お手伝いします。

教育方法に関して大切にしていること

本学のディプロマポリシーに、現実社会を「よりよく生きる」ための、洞察力、共感力、創造性、表現力などの修得があります。また、ヘルスフードサイエンス学科のディプロマポリシーには、「食」が身体の健康と心理的・社会的・文化的側面と密接に関わることの理解、人々の健康を「食・栄養」と「フードビジネス」の側面から支援する能力の修得があります。私は皆さんに、食品に関する発見、洞察、考察の習慣を身に着け、創造性、表現力を膨らませて欲しいです。そして食がこころとからだに多面的に密接にかかわることに気づき、人々の健康を「食・栄養」と「フードビジネス」の側面から支援する能力につなげてもらえたら嬉しいです。また、特に実験科目では、科学的な視野で物事をとらえ、解析することを、他者との協働のもとに実現してもらえるような授業を心がけています。このことは、本学のディプロマポリシーである、社会からの「自立」と他者との「共生」に必要な社会的責任感、異文化理解、情報処理力、自己実現力、他者への思いやり、コミュニ―ション力などの資質の養成につながると考えています。そしてなにより、学科で大切にしている「楽しく学ぶ」精神も意識しています。

学生さんからの評価に対して

「食品学総論」に対しては、「難しい」と苦手意識を持つ学生さんが多いので、なるべく身近な例にたとえ伝えるようにしています。授業評価では、「たとえ話がわかりやすい」と評価してもらっていますが、それでも「難しい」との感想もなくならず、引き続き課題としています。「食品学各論」や「食品管理論」では、カタカナの食品成分名を覚えるのが大変だという声が多いです。時には「ごろ覚え」を紹介することもありますが、なるべく意味のある部分で区切ったりして、意味を理解してもらえるようにしています。「予習用資料」とUHAS上での「練習問題」を作るようになってから、予習・復習をしてくれる学生さんが以前よりも増えました。活用してくれる学生さんがもっと多くなってくれると嬉しいです。試験前にあわてて勉強しなくても試験に合格できるような、いつのまにか知識が身についている、という授業を目指しています。それには皆さんの協力が必要なのです。是非活用してください。数名の学生さんからは「先生が楽しそうに授業をしているから楽しく受講できた」という感想をいただきました。全員に、そのように感じてもらえるように努めます。

その他

趣味：通勤時間を利用してオーディオブックを聴くことが多いです。最近は、「家康、江戸を建てる」（門井慶喜）、「ダーリンの進化論」（高嶋ちさこ）、「熱源」（川越宗一）「推し、燃ゆ」（宇佐美りん）、「天使の囀り」（貴志祐介）などを聴きました。

ティーチングポートフォリオ

主な経歴

武蔵丘短期大学助手、武蔵丘短期大学専任講師

学歴

お茶の水女子大学大学院博士後期課程人間文化研究科人間環境科学専攻修了（学術博士）

論文・学会発表・著書・メディア

【論文】

玉木雅子, 佐藤裕子,真砂雄一,稲葉洋美,中野博子,小林修平: 高校生の食行動と精神的回復力の関係: 日本家政学会誌,65(7), 373-382,2014

玉木雅子, 稲葉洋美,佐藤裕子,安藤仁美,藤城有美子,小林修平: ：高校生を対象とした健康教育プログラム効果の比較研究 : 健康意識と食生活の改善に向けて：人間総合科学大学紀要,26,117-126,2014

M Tamaki, M Murata, S.Homma:Characterization of the Brown Pigment in Sauted Onion by Metal-Chelating Aepharose 6B Column Chromatography and Microbial
Decolorization: LWT-FOOD SCIENCE AND TECHNOLOGY: 40. 114-150, 2007

玉木雅子, 鵜飼光子, 本間清一: 長時間炒めたタマネギの味、香り、遊離糖、色の変化: 日本家政学会誌,54(1), 69-76,2002

玉木雅子, 鵜飼光子, 本間清一: 北海道タマネギの品質と調理加工特性: 日本食品保蔵科学会誌, 28,(6),2002