教授
吉田 渡 (よしだ わたる)
担当科目
- 心身健康科学
- 体幹装具学
- 義肢装具基礎演習Ⅱ
- 見学実習Ⅱ
- 下肢装具学
- 義肢装具学総合演習Ⅰ
- 臨床実習Ⅰ
- 臨床実習Ⅱ
- 研究手法演習
- 卒業研究
メッセージ
大学の4年間で学ぶ義肢装具にかかわる知識や技術は、義肢装具士として働いていく上での基礎となる大切なものです。義肢装具を必要とする患者やユーザー(対象者)の身体に適合させるのは、当然の責務となります。さらに、生活全体に配慮し、こころにも適合をさせることができれば、対象者の満足度は向上します。対象者のニーズを的確に把握できるコミュニケーション能力を養える環境に身を置き、自己を高めてください。勉強が大変だと感じることがあるかもしれませんが、将来の自分のための投資だと考え、一緒に学んでいきましょう。
教育方法に関して大切にしていること
義肢装具を必要とする対象の患者やユーザーに寄り添うべく、心理的・社会的・文化的側面から多面的・総合的にアプローチできる知識を養えるように努めています。何よりも、個々の対象者の尊厳を守り高い倫理観に基づき、他の専門職と連携・協働できる力を発揮できるコミュニケーション能力の育成が必須だと考えます。義肢装具の質の向上へ向け、グローバルな視点を持ち社会の変化と進展に伴う多様な健康課題に対応するため、生涯にわたり自ら学び続ける自己研鑽の意識を大切にできる力を養える教育の提供を心掛けています。
学生さんからの評価に対して
下肢装具Ⅰの科目について、「配布資料が分かりやすくまとめられている」との意見がありました。基本的には、教科書指定をしている参考資料をベースに配布資料の作成をしています。多岐にわたる装具の情報の中で、特に重要な部分であり、装具をデザインして提供するためには必須の知識となります。これからも、学生の皆さんが勉強しやすいと思えるツールを提供できるように努めていこうと考えています。
その他
趣味:スポーツ観戦
大切なもの:家族との時間
主な経歴
- 有限会社 長野製作所
- 早稲田医療技術専門学校義肢装具学科専任教員
- 埼玉県総合リハビリテーションセンター 福祉工学担当 非常勤
- 国立国際医療センター 治療・研究開発センター 技術研修生
- 国立国際医療研究センター病院 リハビリテーション科 特任研究員
学歴
2000年3月 早稲田医療専門学校 義肢装具学科 卒業 (義肢装具士免許証 取得)
2009年3月 人間総合科学大学 人間科学部 卒業 (学士:人間科学)
2011年3月 人間総合科学大学大学院 修士課程 修了(修士:心身健康科学)
2015年9月 人間総合科学大学大学院 博士後期課程 修了(博士:心身健康科学)
論文・学会発表・著書・メディア
【論文】
QOLに貢献できる装具提供を考える ―ポリオ体験者に対するグループ・インタビュー調査から―(人間総合科学 20:55-61,2011)
ポリオ体験者の装具に対する意識 ―装具の継続的使用に向けて―(心身健康科学 8(1):27-34,2012)
ポリオ体験者の装具使用状況と装具に対する意識(POアカデミージャーナル 19(4):254-259,2012)
血友病包括外来の取り組み ― 患者参加型の装具処方について ―(POアカデミージャーナル 20(4):225-227,2013)
カックアップ装具の長さが使いやすさに及ぼす影響(心身健康科学 11(2),2014)
中高年血友病患者の関節の痛みと装具の使用状況 ─血友病リハビリ検診会での調査より─(日本義肢装具学会 35( 3) :225-228,2019)
足関節背屈制限が生じている血友病患者の靴およびインソールの補正が歩行に与える影響(
POアカデミージャーナル 28(4):211-214,2021)
所属学会
日本義肢装具士協会、日本義肢装具学会、日本リハビリテーション医学会