朝倉　由希子 （あさくら　ゆきこ）

　私たち義肢装具士の仕事は、義肢装具を必要とされる方、一人一人のニーズに合った製品を作りサポートしていくことです。そのためには、「患者さんは何を必要としているのか」「どうしたら希望に添えられるのか」など相手を思いやる気持ちがとても重要だと思います。本学では、人間の「心」と「身体」について多く学ぶことができ、人間を多面的・総合的に理解することができます。
義肢装具は生活をサポートする道具ですが、必要とされる方にとっては身体の一部です。単に製作技術や知識を学ぶだけでなく、人間の「心」と「身体」を総合的に学ぶことで、より良い義肢装具を提供できる義肢装具士になれると考えています。

義肢装具学専攻のディプロマ・ポリシーの「義肢装具を科学的な根拠に基づいて基本的な専門知識と技能を汎用できること」「義肢装具を必要とする対象者について、多面的・総合的に理解できる知識を習得していること」とあるように、義肢装具士としてより良い義肢装具を提供するためには、専門的な技術・知識だけではなく、対象者を理解するためのコミュニケーション能力も重要です。担当する「義肢装具製作技術入門」では繰り返し学習することで基礎的な技術・知識の獲得を目指します。「義足学Ⅰ」では実際に対象者の方に協力いただき、実践的な技術・知識、コミュニケーション能力の獲得を目指しています。

今は対面の授業においてもVODも活用し、予習・復習が出来るように取り組んでいます。授業アンケートにおいても「たくさん予習ができた」「何度か見直せてよかった」との自由記載がありました。一方で、音声トラブルやカメラワークによる見えにくさなどの問題も生じやすい部分でもあるので、さらなる工夫をしてより学生が学習・作業しやすい環境を整えることを目指したいと思います。

子供のミニバスを全力で応援・サポート中です（R3年度：春の県大会で準優勝）

• 有限会社 吉田ピー・オーサプライ
• 早稲田医療技術専門学校義肢装具学科専任教員
• 有限会社 タカハシ補装具サービス非常勤
• ゲイトアシスト合同会社

2002年 早稲田医療専門学校 卒業
2009年 人間総合科学大学 人間科学科 卒業
2012年 人間総合科学大学大学院 人間総合科学研究科 心身健康科学専攻修士課程 修了（心身健康科学修士 第185号）

身体イメージの検討―指先位置の把握に着目して―

日本義肢装具士協会
日本義肢装具協会
日本心身健康科学会