教授
内田 都 (うちだ みやこ)
担当科目
- 急性期看護学概論
- 急性期看護援助論Ⅰ
- 急性期看護援助論Ⅱ
- クリティカルケア論
- 急性期看護学実習
- 心身健康科学
- 看護研究Ⅱほか
メッセージ
人は、心と身体が相関している。人間をこころ・からだ・文化の面から追求し、真に人間を理解し、活力あふれる創造性と豊かな人間性を育む。これらの大切なエッセンスが詰まった本学の建学の精神があります。ぜひ、全文を熟読していただきたいと思います。それを共感し合えることを想像すると嬉しくなります。
ナイチンゲールは、一生涯のいつの時かは誰もがnurseになると云っています。そのNurseは全ての人にとって最も貴重で、身近な存在なのです。人々の幸福を願って、心身共に健康で、QOL(生活の質)を向上できるように支援していく役割は、最高に求められているものだと思います。
看護は、知識、技術、態度、また、精神面の多面的理解を深めるための教育を要します。看護精神の基本である倫理観や責任感を養い、自分が選択した道の自己実現に向けて行動してほしいと思います。そんな自分を想像してみてください。夢に一歩近づくことでしょう。私はそのための力になりたいです。
教育方法に関して大切にしていること
学生の学習成果目標は、本学においては右手にライセンス、左手に生きる力をキャッチフレーズに進めています。私たち教員はこの2つを身に付けた学生を社会に送り出すことが責任です。医療職者は生涯学ぼうとする意欲が必要で持続性を持った能力と人間性が求められます。自身がキャリア形成でき、与えられたことをしっかり「やり抜く力」を高めることを大切にしています。また、Knowledge for well-being:よりよく生きるための知恵として本学のコア科目を学び、生きるための力として、必要な多くのリテラシーから問題解決能力が身に付くようにしています。そして、グローバルな視点でも総合的なものの見かたを大切にしています。
学生さんからの評価に対して
学生さんからの授業評価として、講義のメイン内容を具体的な臨床経験や人生経験などを多く話してくれるので分かりやすく、興味がわいてくるとポジティブな評価をいただいている。医療関係の講義内容は難しく覚えにくいので、できるだけイメージしやすい何かと関連付けて覚えてもらうように工夫しているつもりです。また、アクティブラーニングを多く取り入れているので楽しいという学生もいますが、一方、苦手な学生もいて難しい場面も多くあります。発表するのは嫌だとネガティブな声もあります。しかし、レポート課題においては、とても感動する内容が多くあります。学生同士が本音でディスカッションできる場づくりが課題です。
その他
趣味:世界旅行(80数か国になりました)
モットー:stay hungry stay foolish
期待していること:セレンディピティ
興味関心:時事(近現代史:幕末~明治・大正・昭和)
困りごと:無心になれない(雑念が取れない)
ティーチングポートフォリオ
特技:茶道師範
持論:人生クレッシェンド
主な経歴
- 順天堂大学医学部附属順天堂医院(ICU:心臓外科、脳神経外科、脳神経内科、看護学生・看護師教育)
- 順天堂大学医学部附属順天堂医院 看護部師長 人間総合科学大学非常勤講師
学歴
人間総合科学大学博士後期課程修了心身健康科学(博士)
論文・学会発表・著書・メディア
【論文】
M. Uchida: Return of smiling face in the patients with Parkinson’sdisease, 2009.The 10th Quadrennial Congress of the World Federation of Neuroscience Nurses(WFFN)※第10回国際脳神経看護学会誌(トロント),2009.<ベスト賞>
内田都: パーキンソン病患者の笑顔の回復―笑顔つくりトレーニングによるパーキンソン病患者の仮面様顔貌の改善効果-人間総合科学大学大学院博士論文, 2009.
内田都: 笑顔つくりトレーニングの介入により仮面様顔貌の改善を図る: 心身健康科学会誌,Vol.6 No.2, pp.33-41, 2010.
内田都: パーキンソン病の脳深部刺激療法後hyper sexualityが出現した患者に対する看護介入の一考察: 第50回日本低位・機能神経外科学会誌(広島), 2011.
M.Uchida: Behavior modification foehyper sexualityresultingfrom emotional changes caused by deep beep brain stimulation in patientswith Parkinson’sdisease, 2011. The 9th Quadrennial Congress of the European Association of Neuroscience Nurses (EANN)※第9回ヨーロッパ脳神経看護学会誌(ベルギー),2011.
内田 都,中村真弓: 脳神経外科における小児患者のプレパレーションの有用性: 第18回日本脳神経外科救急学会誌(弘前), 2013.<優秀演題>
M. Uchida,M.Nakamura:Correspondence to make child’s patient’s medical treatment smooth by using preparation in emergency scene of neurosurgery,2017.The 12th Quadrennial Congress of the World Federation of Neuroscience Nurses(WFFN)※第12回国際脳神経看護学会誌(クロアチア)2017.
【著書】
- 内田 都: ニューロナースのキャリアアップ: BRAIN: 創刊号(Vol.1,No.1), 18-31, 2011. 医学出版
- 内田 都: ニューロナースがマスターしたい10のこと: BRAIN:(Vol.2,No.4), 318-391, 2012. 医学出版
- 内田 都(編):高次脳機能障害患者への急性期での対応 , 脳の看護実践 , 日総研 , 2016
- 内田 都(共):看護基礎教育テキスト, 疾患と看護 脳・神経, MCメディカ出版, 2020
所属学会
日本心身健康科学会(理事)、日本ニューロサイエンス看護学会(理事)、日本脳神経看護研究学会(監事)、World Federation of Neuroscience Nurses、日本脳神経外科救急学会ほか