教授
中山 和久 (なかやま かずひさ)
担当科目
- ヒューマンⅡ
- ヒューマンⅢ
メッセージ
私の専門である文化人類学・民俗学は、地域に根差した文化や民俗を扱います。世界各地の衣食住や人間関係、儀礼などを比較すると、人々が培ってきた知恵の結晶が、いかに人類にとって重要かつ素晴らしいものであるかが理解できます。私たちの身近な生活に秘められた輝かしい価値を足下から再発見しましょう。
教育方法に関して大切にしていること
私は民俗学・文化人類学や社会学の分野で研究をしてきました。そのため、本学では「文化」の領域の科目を担当しています。
人間総合科学大学の最大の特徴は、人間を総合的かつ科学的に理解する人材を世の中に送り出していることです。そのポリシーに恥じないよう、学生のみなさんが「文化」の側面から人間を理解できるよう、具体的な事例を出来るだけ数多くお伝えするようにしています。
学生さんからの評価に対して
医療系のバックグラウンドを持つ学生さんが多いことから、「文化」とは何かよくわからない、わかるように教えて欲しいとの声を頂戴することが何度かあります。
ことに近年は、文章でお伝えしても伝わらないことが多くなってきたように感じており、出来るだけ画像や映像など、目で見てわかるようなコンテンツでお伝えするようにしています。
ただ、著作権の問題などから、授業で提示できるコンテンツは限られ、その場合は学生のみなさんが画像や動画を検索しやすいようなキーワードで紹介しています。
その他
趣味は言葉の由来や語源を調べることです。例えば「疲れる」という日本語がありますが、これは血糖値が極端に低下した状態を表わした語らしく、月の満ち欠けや妖怪ダリとも密接に関係していると思われる概念です。そんなつながりが見えると、とても楽しい気持ちになります。「わかった!」って嬉しいですよね。
ティーチングポートフォリオ
主な経歴
- 国際日本文化研究センター講師
- 慶應義塾大学非常勤講師
- 天理大学非常勤講師
- 大阪教育大学非常勤講師
- 京都文教大学非常勤講師
- 京都学園大学非常勤講師
学歴
一橋大学法学部卒業
慶應義塾大学社会学研究科社会学専攻前期後期博士課程修了、博士(社会学)
論文・学会発表・著書・メディア
【論文】
中山和久: ウツシ巡礼の創設について―篠栗新四国八十八ヶ所を事例として: 山岳修験: 54, 日本山岳修験学会, 東京, p.93-110, 2014.
中山和久: 娯楽による回復と癒し-四国遍路を事例として: 人間総合科学: 18, 人間総合科学大学, 埼玉, p.31-42, 2010.
中山和久: 異人歓待の源泉について-四国遍路における接待を事例として: 日本文化の人類学/異文化の民俗学: 小松和彦還暦記念論集刊行会編, 法藏館, 京都, p.21-40, 2008.
中山和久: 四国遍路の初期展開-醍醐寺への着目: 巡礼記研究, 5, 巡礼記研究会, 東京, p.39-54, 2008.
【著書】
- 『47都道府県・寺社信仰百科』(丸善出版)
- 『巡礼・遍路がわかる事典』(日本実業出版社)
- 『日本文化の人類学/異文化の民俗学』(共著、法藏館)
- 『寺社参詣と庶民文化』(共著、岩田書院)
所属学会
日本文化人類学会、日本民俗学会、日本山岳修験学会、日本心身健康科学会