講師
貝原 奈緒子 (かいばら なおこ)
担当科目
- 解剖生理学実習
- 栄養代謝実験
- 化学基礎
- コミュニケーション実習
- 臨地実習
- 栄養学
- 管理栄養士基礎演習Ⅰ
- 管理栄養士総合演習
メッセージ
受験生の皆さんとお話をすると「化学が苦手」ということをよく耳にします。かくいう私も学生の頃は化学が大の苦手でした(高校は生物選択でした)。「(現象が)目に見えないから、よくわからない!!!!」と憤りながら教科書とにらめっこしていた記憶があります。
化学反応などは生物とは異なり、目に見えない現象が多くでてきます。また、難しそうなカタカナいっぱいの名詞もたくさんでてきます。
栄養学を学ぶ上で、化学は避けては通れません。化学のせいで栄養学を嫌いになってしまうことの無いように、授業ではできるだけ事象が目に見た形で理解できるよう、イラストやアニメーションをたくさん取り入れています。また、難しいカタカナワードも、ある程度規則性をもって名前が付けられています。その規則を最初に学んでから、それぞれの名称をみると、「化学、、、、わかるかも!」となるかもしれません。
不安、疑問、あると思います。是非、みなさんの気持ちを教えてください。一緒に解決していきましょう!
教育方法に関して大切にしていること
管理栄養士は、栄養についてのスペシャリストです。「管理栄養士養成施設」では、栄養に関することを、基礎から応用に至る縦方向での知識・技術を習得するカリキュラムが組まれています。しかし、本学のディプロマポリシーにもあるように、現代社会をよりよく生きるためには、縦の教養だけでなく、物事の本質を見極めるために必要な、横方向に広がりをもつ教養も合わせて必要であると、私は考えます。
化学基礎、管理栄養士基礎演習の授業を通じて専門知識を習得する上での土台となる教養科目と合わせ、社会情勢についてやたくさんある情報の、正しい取捨選択方法についてなどを学び、生きていく上で必要な豊かな教養を身に付けられる授業を展開することが、が私の教育理念です。
学生さんからの評価に対して
授業アンケートでは「講義資料やスライドが見やすい」「毎回小テストがあるので、授業のポイントが分かりやすい」「身の回りのことと関連させてくれることが多く、理解しやすい」などの良い評価を受けています。一方、「早口で聞き取りにくい時がある」といった改善が必要な点についてもコメントをいただきました。
「早口」であることに対しては「1スライドにかける時間」を設定し、一定の速さで授業を進めていくことができるよう努めています。
その他
趣味はゴルフ、ピアノ、刺繍、クッキーの型集め、です。
「いつか娘の成人式の着物に刺繍を。。。。。」と考えていましたが、子どもが全員男子だったので、今は保育園グッツに名前や新幹線、恐竜の刺繍をして楽しんでいます。また、クッキーの型集めは、15年来になり、海外へ旅行するたびにどんどん増えていますが、新しいものをみるとついつい買ってしまいます。
ティーチングポートフォリオ
主な経歴
- 東京家政大学家政学部 助教
- 新渡戸文化短期大学 助教
学歴
お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科修了 修士(栄養科学)
東京家政大学大学院 人間生活学総合研究科修了 博士(学術)
論文・学会発表・著書・メディア
【論文】
保育園児への食育介入および 保護者への教育介入の有効性に関する検討
日本栄養士会雑誌 第53巻 第3号 32-37 (2010)
コレシストキニン1受容体ノックアウトマウスにおけるアルコール摂取行動の性差
消化と吸収 Vol.36 No.3 372-376 (2013)
プロゲステロンの胃排出速度に及ぼす影響とその効果
消化と吸収 Vol.38 No.3 221-224 (2016)
雌マウスにおけるアルコール胃排出速度抑制効果
消化と吸収 Vol.37 No.3 202-206 (2016)
マウスにおける胃排出速度の性差の存在と、CCK-1Rの関与の検討
消化と吸収 Vol.37 No.3 202-206 (2016)
The menstrual cycle influences the gastric emptying of alcohol
Biom Res 36, 411-415 (2015)
日本人の加齢に伴う食事摂取傾向の特徴
日本食生活学会誌 Vol.27 No.2 p127-132 (2016)
The Association of Body Image Self-Discrepancy With Female Gender, Calorie-Restricted Diet, and Psychological Symptoms Among Healthy Junior High School Students in Japan
Front. Psychol., 05 October (2021)
【著書】
- 栄養科学シリーズNEXT 新・栄養学総論
(株)講談社 サイエンティフィク(2016)
著者:貝原奈緒子、金子一郎、桑波田士、重村泰毅、髙橋律子、友竹浩之、古屋美知、増田真志、宮田富弘、安澤俊紀 - 健康長寿の延伸を目指したライフスタイルの提案-加齢と食事摂取傾向の変化 第2報 日本的な特徴-
東京家政大学 女性未来研究所活動報告書(2016)
所属学会
日本栄養改善学会、日本消化器病学会、日本食生活学会、日本消化吸収学会、日本小児栄養研究会